音響室、防音の仕組み一体どうなってる?窓、扉 シリーズ④
2021.10.03 (Sun) 更新
音響室、防音の仕組み一体どうなってる?窓、扉
シリーズ④
窓のない防音室・・それは最強ですが・・やはりそれは圧迫感、閉塞感が大きいため
レコーディング室など余程の高い防音効果を求める物でない限り、窓無しは避けたいもの。
では、どのような方法で窓の遮音性を作るでしょうか?
こちらは実際にビビット美装の施工例です。
結構大きく窓スペースが取られていますね。
細長く下から上まである窓も2つあります。
施工主様のご自宅に元々あった窓です。
この窓に、「YKKの内窓プラマードU」を取り付けています。
現在付いている窓はそのままに、内側の木枠に直接取り付ける樹脂製の内窓になります。
分かりやすく言えば、二重窓ですね。
中からの音が外に漏れるのを遮音し、さらに外部の音も軽減してくれます。
外からの音を15dB低減。騒音が半分以下に聞こえる防音効果です。
(人間の耳は、10dB下がれば、音が約半分に減ったように感じると言われています)
(YKKホームページ、プラマードUから抜粋)
今ある窓と内窓の間に空気層ができることで、冷たい外気の影響を受けにくくなり、
熱を伝えにくい樹脂のフレームがさらに断熱効果を高めます。
室内側が冷たくなりにくいので、結露の発生も抑えることができます。
(YKKホームページ、プラマードUから抜粋)
もうひとつ、内、外部からの音が漏れやすいのが入り口の扉になります。
今回のリフォームではこちらを使用いたしました。
DAIKENの防音室用室内ドア、アドバンス(A)防音タイプです。
一般のご家庭ですので、鉄製の重々しいものではなく、自然とお家に馴染み、かつ適度に防音してくれるタイプの扉にしました。
カラオケハウスや、ライブハウスなどになりますと、もっとしっかり防音をするタイプの物を選ぶ必要があります。
窓や扉をより自然で快適な物をつけることで、圧迫感や閉塞感をなくし、
音響室という括りだけでなく、家族でくつろげる部屋としても使っていただけます。
防音効果を高めていくと気密性も上がっていきます。
その場合のお部屋の換気対策はどうすれば良いでしょうか?
次回『換気』についてのお話です。
音響、防音室などについてさらに詳しくお知りになられたい場合は、お気軽にビビット美装までご連絡ください。