床についてのお話②
2020.09.19 (Sat) 更新
全室カーペット有り?
カーペット偏見をとっぱらって編
いつの間にか時代は畳やカーペットより、
フローリングが主流となってきました。
西洋に憧れる日本人にとって
フローリング=かっこいい、オシャレな家の代名詞みたいになってきました。
フローリングが広まった
大きな理由となっているのが、衛生面。
カーペット<フローリングというイメージではないでしょうか。
未だにカーベットはホコリや家ダニの温床になって、
アレルギーを引き起こす。
そんなイメージが定着していますね。
そのイメージはほんとに正しいのか、
カーペットのプロの堀田カーペットさんや
日本カーペット工業組合さんの記事を参考に、
そして全室カーペットの住まいに住んだことのある
私の経験も交えてまとめてみました。
前回書いたラグカーペットについての記事は簡単に交換可能な
化繊の物を意識していましたが、
今回は全室カーペットということで、
ウール🐑のカーペットについてのお話です。
①カーペットはホコリが溜まりやすく、
アレルギーによくない?!
答えは✖
ウールは毛の一本一本がホコリを絡め取ってくれるので
ホコリが舞い上がったり部屋の隅にホコリが
フワフワ漂うことが少なくなります。
堀田カーペットさんは、とあるインタビューで
「アレルギーはホコリとなって舞い上がった原因物質を体内に吸い込むことが発症の引き金となりますが、カーペット、特にウール素材はホコリを吸着するという優れた機能を持っています。繊維が吸着したホコリは、吸引力の強い掃除機で吸い取ればいいのです。フローリング床と比較して、ホコリが舞い上がりにくいという調査データもあります」
カーペットが部屋の空気を綺麗にしてくれる..自然の空気清浄機のようですね。
日本カーペット工業組合さんの検証結果がありました。
これは、かなりカーペットへの固定観念が覆されますね。
②子供やペットがいて食べこぼしやペットのおそそで
すぐに汚れちゃうんじゃないの?
答えは✖
堀田カーペットさんいわく、羊毛は汚れが付きにくいらしいです。こぼした直後ならかわいた布で吸い取ると良いそうです。
私の経験だと、マイクロファイバーで押さえるとスっと汚れがそっちに移って、汚れが目立たなくなりました。
カーペットの汚れ落としについては、ビビット美装はプロです。全体カーペットクリーニングについてはまたお伝え致しますね。
③経年劣化が心配です。せっかく敷いてもすぐに痛みませんか?
答えは✖
堀田カーペットさんはホコリをウールの遊び毛と取り除いたり
掃除機をかけてもそれくらいでは生地が痩せる心配はないと
言われていました。
日の当たらない部屋だと30年ほど持つそうです。
そう言われると..と思いを馳せたのは
私はキルギスという国に住んでいた時のことです。
その国は羊の放牧をして暮らしているだけあって
嫁入り道具のひとつとしてウールを自分たちでフェルト状にし
模様をつけてカーペットを手作りします。
(全て手作りのウールのカーペットです)
そのカーペットは代々受け継がれることもあるのですが
4、50年たっても使い続けることが出来ています。
私が持って帰ってきたものを実家で10年以上使い続けていますが
今でもなんの問題もなく使い続けています。
(今回撮ってもらった写真です。全く擦れてないのはウールならではですね。)
私も敷いていた時友人がウールのカーペットは
暑そうだねと言われたことがあるのですが
何故か全く暑く感じませんでした。
ジメジメ暑い日本の夏でも
なぜこんなガッツリウールなのに暑くないんだろうと思っていたら、
今回カーペットの記事を書くために参考にさせて頂いている
堀田カーペットさんの言葉に深く納得。
「羊毛には調湿機能があって、部屋全体の空気を一定に保ってくれるんですよ。夏は冷たい空気を、冬は暖かい空気を均一に保ちます。だから湿度の高い日本の夏や梅雨にもさらっとして快適なんです。エアコンの効きもよくなるので、省エネにもなりますしね」by 堀田カーペットさん
そういう事だったんですね。
書いているうちに、カーペット生活は心地よいという観点から
ウールのカーペットの素晴らしさに話がシフトしてしまいましたが、
全室カーペット暮らしの最大の良さは
くつろげる、リラックス出来ことではないでしょうか。
引越しの多い私が一時的に住んでいたお家が全カーペットでした。
何が良いって友人が来るとその辺に適当に座ってくれます(笑)
なんかくつろいだ感じでお話したり、時間が経つと寝転んだり..
楽しかったですね。
フローリングにカーペットも良いのですが、
ラグの部分に入れない人は少し離れたところで椅子に座ったりして、
カーペットほども、リラックスはしてなかったかもしれませんね。
これも日本カーペット工業組合さんからの抜粋ですが、
こういう実験結果が出ています。
私がなんとなく感じていた感覚を実証してくれていて嬉しかったです。
今回の記事では以下の記事を参考にさせて頂いています。
「家中カーペット」の気持ちよさ、住人が語る住み心地とは | スーモジャーナル – 住まい・暮らしのニュース・コラムサイト
「堀田カーペット」のご自宅を訪問。お風呂とトイレ以外、すべてカーペットの暮らしとは?|さんち 〜工芸と探訪〜
ビビット美装では全室カーペットへのリフォームお手伝い致します。
毎日肌に触れ、リラックスさせるなど心にも触れるカーペットへ
リフォームの専門家がお手伝い致します。
ビビット美装は、カーペットクリーニングのプロでもあります。
お客様のお家のカーペット生活を衛生面でもお守りします。
お気軽にご相談ください。